美容師が将来のためにチェックしておくべき経済ニュース4選【2018下】

美容師のみなさんは経済ニュースをご覧になりますか?

おそらく、忙しくてご覧になれない方が多いと思います。

そこで、私たち美容師の将来にも間違いなく関わってくるであろう、【2018下半期】世界規模で注目の経済ニュース4選をお届けします!

日銀(日本銀行)黒田総裁の動向

アベノミクス=安倍首相&黒田総裁といっても過言ではないほど、アベノミクスの中心的人物です。

日本ではそこまで大きく報じられていないようですが、今、世界の経済メディア黒田総裁の動向に注目しています。

注目されている理由は、2012年に始まったアベノミクスを今後どのように終わらせていくかの議論(※出口戦略と呼ばれています)が始まっているからです。

注目すべきポイント

「異次元の金融緩和」と呼ばれ、景気回復に貢献したとの評価もあるアベノミクスですが、一方では「社会実験アベノミクスは失敗だった」と評価している専門家もいます。

成功であったにしろ失敗だったにしろ、いずれは出口戦略を検討しなければいけないのが金融緩和です。

また、黒田総裁が出口戦略の可能性を口にしただけで金融市場は敏感に反応します。

日本銀行の黒田東彦総裁は、出口政策について日銀内では「いろいろと議論している」と述べた。一方、2%目標まで距離がある現時点で出口政策を説明するのは「ミスリーディング」だとも述べ、早急な政策転換を否定した。

引用元:2018/4/3ブルームバーグニュース

私たち日本人はもちろん、世界中に影響を与える黒田総裁の発言から2018年下半期も目が離せませんね!

トランプ大統領の動向

常に世界中を騒がせ続けているアメリカのトランプ大統領ですが、彼の政治判断や言動は世界経済に大きな影響を与えます。

説明するまでもなく、アメリカは世界の覇権(世界のリーダー的存在)を握っている世界一の超大国です。

その超大国アメリカのトランプ大統領は「アメリカ・ファースト(アメリカ第一主義)」の考え方を持っています。

アメリカファーストとは、2017年の大統領就任演説で詳しく語られています。※6分30秒くらいからご覧下さい(字幕付きです)

引用元:youtube

注目すべきポイント

トランプ大統領に関しては、注目すべきポイントが多すぎますが、最大のキーワードは「リーダーシップ」ではないでしょうか?

 しかし就任演説で、トランプは覇権国家を放棄することを明確に示した。「覇権」という言葉こそ使わなかったが、文面を読めば明らかである。

「過去何十年間も、米国は自国産業を犠牲にして外国産業を興隆させてきました。他国の軍隊を支援してもきました。それは悲しくも米軍を消耗させることになったのです。(中略)今日から、我々は祖国だけを統治するという新しいビジョンに立ちます。それが『アメリカ・ファースト』なのです」

引用元:2017/1/31JB PRESS

トランプ大統領は世界のリーダーでいつづけられるのか?そもそもリーダーでいたいのか?

アメリカとの関わりが深い日本にとって、経済面はもちろん、安全保障上の問題的にもアメリカのトランプ大統領の動向は要チェックですね!

習近平国家主席の動向

中華人民共和国で圧倒的な権力を持つ習近平国家主席(中国のリーダー)ですが、彼は年々世界的な影響力を高めています。

中国・北京で開催中の全国人民代表大会(全人代=国会に相当)は11日、国家主席の任期制限を撤廃する憲法改正を承認した。これにより、習近平氏が長期にわたって国家主席の座にとどまることが可能になる。

引用元:2018/3/12BBC news

アメリカに次いで世界第二位の経済大国である中国。
習近平国家主席の動向は世界経済に大きな影響を与えます。

注目のポイント

経済面で注目すべきなのは、なんと言っても一帯一路(シルクロード構想)の行方です。

一帯一路の目的は、世界人口の65%、世界経済の約40%を占める少なくとも70カ国で、数多くのインフラ・エネルギー計画を効果的に進めることだ。

また、こうした計画に必要な原材料を供給する炭鉱や石油・ガス田の開発も、習近平国家主席の経済プログラムの中で最も重要な位置を占めている。

引用元:2018/4/9ロイター

新幹線に代表されるインフラ受注でアジア圏でも日本と競い合う中国ですが、
日本も成長戦略の柱としてインフラ受注に力を入れています。

経済面以外にも色々と難しい日中関係。日本と中国との関係が今後も気になりますね!

ユーロ圏の動向

ユーロ圏第3位の経済大国(19カ国中)イタリアが今、大変なことになっています。

 イタリアで欧州懐疑派の政権が誕生した。イタリア国民は現在の経済的苦境の原因がユーロにあると考えている。経済学者ノリエル・ルービニ氏は、イタリアがただちにユーロ圏から離脱することはないだろうが、長期的には離脱に傾いていくだろうと予想する。

 
ニューヨーク大学スターンビジネススクール教授。経済分析を専門とするRGEモニターの会長も務める。米住宅バブルの崩壊や金融危機の到来を数年前から予測したことで知られる。

イタリアの株式市場も、リスクの指標となる国内銀行株を中心に株価を下げた。国債デフォルトに対する保証料率も上昇した。

引用元:2018/6/6日経ビジネスオンライン

もし仮にイタリア経済が破綻した場合、ユーロ圏の他の国が連鎖的に破綻する可能性も指摘されています。

注目のポイント

イタリア以外のEU経済ニュースで、大注目すべきポイントがあります。

それはECB(欧州中央銀行:日本で言う日本銀行のようなもの)が、
大規模な金融緩和(日本で言うアベノミクスのようなもの)をやめると宣言したのです。

つまり、出口に向かったと言うことです。

 ECBは、国債などの買い入れ規模について、9月末までは現在の月300億ユーロ(約3兆9千億円)で継続。10月から月150億ユーロに半減し、12月末で量的緩和を打ち切る方針を決定。ドラギ氏は決定が理事会の全会一致だと強調した。

引用元:2018/6/15朝日新聞デジタル

まとめ

このブログは基本的に美容師さんや経営者の方に向けて書いています。

ですが、
上記した4つの世界的な経済ニュースのトピックは、美容室を利用されるお客様(特にビジネスマンの方)も知っていることばかりです。

美容師の将来にも影響する可能性が大きいニュースばかりですが、お客様との会話の引き出しの一つとしても注目しておくといいかもしれませんね!

※この記事は筆者個人の考えに基づき執筆されています。投資は自己責任にてお願いいたします。

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