カンボジアの人々の優しさを疑った自分の愚かさに涙した話し

本文を読むと「海外(東南アジア)の人は優しい!」といった内容に見えるかもしれませんが、海外では騙されることも多いので、個人的には「海外では多少疑ってかかる位がちょうどいい」と今でも思っています。
実際に、東南アジアで人々の優しさに触れる機会は今までにも多々ありますが、ぼったくられた経験も多数です。笑
ちなみに、ここからの内容は
の続きです。
まだの方はそちらから先にご覧下さい。
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ボッタクリ運転手と仲良くなる

ひょんな事から、ぼったくりトゥクトゥク運転手のサロン君と仲良くなった私は、その後数日間、プノンペンでの運転手を頼むことにしました。
サロン君と数日間を一緒に過ごす中で、カンボジアや東南アジアの経済、政治、治安、お互いの国の国民性などなど、の話を通して少しずつお互いに友好を深めていきました。
そして、日本へ帰国する前日のことです、
私「明日は朝9時にホテルに迎えに来てくれる?」
サロン君「ほんとにごめん、明日は妹の入院先にいかなければいけないから、どうしても来れないんだ」
私「、、、それは、しょうがない。残念だけど、、」
サロン君「またプノンペンに来たら連絡してよ。いつでも迎えに行くよ、、、また会おう」
その時、サロン君が複雑な表情をしていたことを今でも鮮明に覚えています。

トゥクトゥクではマップで場所を確認しながら料金の交渉をする

カンボジア人の優しさを疑う

いよいよ、日本へ帰国の日
朝9時ごろにホテルを出ると、ひとりの見慣れない、というか見るからに怪しい(顔面切り傷だらけの)トゥクトゥクの運転手が話しかけてきました。
運転手「日本人だろう?友達から空港まで送るように頼まれてホテルの前で待ってたんだ!」
私「ホント?!友達って、、?」
運転手「サロン君って運転手だよ!知ってるだろう?」
私「マジで?!」
私の心の声(イヤイヤ、見るからに怪しい。顔面キズだらけだし、やたらマッチョだし。でも、サロン君の名前知ってるしホントかも?)
などと、考えて躊躇していると
運転手「飛行機の時間あるんだろう?いいから早く乗れよ!」
私の心の声(まっ、見た目だけで判断するのも良くないし、なにより時間ないから乗ってみるか!)
そして、走り出したトゥクトゥクは、
何事もなく、思いのほかあっけなく、むしろ安全運転で、無事に空港に着いたのでした。

プノンペンの風景

自分の心の貧しさにイミグレで泣いた

トゥクトゥクを降りて、お金を払おうと思ったときに、事前に料金の交渉をしていないことに気が付きました
※カンボジアのトゥクトゥクは事前交渉が基本
私は、ぼったくられることを覚悟しつつ、今更ながら料金交渉することにしました。
私「いくら?」
運転手「サロン君からもらったから、いらない!受け取ったら、俺が怒られるよ!」
私「え?マジで?!」
空港まで送ってもらって料金を払わないわけにもいかないので、無理矢理渡そうとしますが、頑なに受け取ろうとしません
運転手「気にすんなって!あいつの友達は友達だぜ!」
ガビ〜ン!(古い!笑)
「何かで頭を殴られたような衝撃を受ける」と言うのは、まさにこのような感じなのでしょう。
考えてもみてください。私達日本人の平均年収から考えると極端に貧しいカンボジアの人々。
でも、最後までぼったくられることを疑い続けた私
金銭的には豊かでも、心が貧しかったのは、どうやら私の方だったようです。
情けなさと、彼らの優しさを信じてあげられなかった自分の愚かさに、号泣しながらイミグレーション(入出国管理)の列に並びました。
(完全に変な人です。思い出すと恥ずかしい!笑)

東南アジアで人々の優しさに触れる機会は多い?

カンボジア以外でも、東南アジアで人々の優しさに触れる機会は多々あります。

例えば、以前ベトナムのビーチ沿いでバイクをレンタルして走っていた時に、急にエンジンがかからなくなって困り果てていました。

すると、路上で魚介類を売っていた、おじいさんおばあさんが周りから続々と集まって来てバイク屋さんまで案内してくれたこともあります。
※ベトナムは英語がほとんど通じないのでどこにつれて行かれるのかドキドキです!笑

ベトナムで借りたレンタルバイク

もちろん、日本にいい人と悪い人がいるように、東南アジアにもいい人と悪い人がいますが、
ただ、東南アジアには「分かりやすい親切」があるように感じます。
その心地よさが、海外の中でニューヨークでもロンドンでもなく、あえて東南アジアを生活する場所に選んだ大きな理由の一つでもあります。
みなさんも、東南アジアを旅する際は、ぼったくりに充分注意しつつ人々の優しさを発見してみると楽しいかもしれませんね!
※残念ですが、海外では日本人を狙った日本人詐欺師の話題を耳にすることもあります。そちらも気をつけましょう!
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