日本の美容技術は世界で通用しないかも?3つの理由と対策とは

日本国内だけで美容師をしていると、海外のヘアスタイルに触れる機会は圧倒的に少ないでしょう。
例えば『外国人風ヘアー』も日本で大人気ですが、実際の外国人は日本人が考える外国人風ヘアーを見て「え!コレが日本人から見た外国人風なの?」不思議に感じているかもしれません。
世界で活躍するグローバルな美容師を目指すかた、日本で働いていても外国人のお客様の比率が多いサロンで働く美容師さんは特に参考にしてみて下さい!
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好まれるヘアスタイルが違う

そもそもの話ですが、技術以前に日本人女性から好まれるヘアスタイルと、海外の方が求めているヘアスタイルに差があります。
例えば、日本で安定した人気の眉上ぱっつん風の前髪の写真を海外の美容師さんに見せて、
「こういう前髪可愛くない?」
と聞くと、困った顔で
「ファニー(奇妙)だね」(苦笑い)
と言われることがよくあります。
また、赤文字系雑誌の表紙を飾るような柔らかい質感のナチュラルなヘアスタイルなんかも
「messy(メッシー・だらしない)」
などと言われあまり好まれません。(日本人美容師としてはビックリというよりショックでした)

日本のヘアスタイルは世界から見るとかなり独特

ナチュラル、かわいい、好印象などをよしとする日本のヘアスタイル文化は、世界から見るとかなり独特だといえます。
下の写真が分かりやすい一例だと思いますが、
日本人の方が流行のヘアスタイルを検索するときに
「ヘアスタイル 流行」
と入力するのと、英語で
「hairstyle trends(ヘアスタイル トレンド)」
と入力したときには(当然ですが)検索結果が変わります。

日本語でヘアスタイルの流行を検索した結果

英語でヘアスタイルのトレンドを検索した結果

また、世界的に見ると日本語は超マイノリティ(マイナー)言語なのでよっぽど熱狂的な日本好きじゃない限り、検索ではたどり着きません。
つまり、日本で人気のヘアスタイルを知る機会すらほとんど無いということです。
ただし、親日家のお客様や日本のカルチャーが好きなお客様の場合は、ウェブサイト(ホットペッパーなど)でジャパニーズスタイルをわざわざ調べて持ってきてくれる場合もあります。

対策:その国の文化や歴史を学ぶ

ヘアスタイルはその国の文化の1つです。なので、外国人のお客様に対応する場合はその国で評価の高いヘアスタイルを学ぶ必要があります。
また、海外で比較的評価が高いヘアスタイルはクール、セクシー、ビューティフルなどのキーワードが当てはまります。

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ブロースキルのレベルが低い

これは、日本の美容の文化の良いところでもあると思うのですが、日本の美容師さんは「ブローをしないで、乾かすだけで簡単に仕上がるヘアスタイル」を心がけてヘアスタイル作りをします。
その反面しっかりブローをして仕上げる習慣がないのでブローのスキルは低くなりがちです。
また、ヨーロッパをはじめ海外のヘアサロンではシャンプー&ブローのメニューの比率が高いので必然的に回数をこなし上手くなります。
日本で美容師をしていて、シャンプーブローのお客様を月に何名担当しますか?
おそらく、ほとんどの美容師さんは数名ではないでしょうか?
それが海外になるとガラッと状況が変わります。
もちろんサロンにもよると思いますが、私も月に数十名はシャンプーブローのお客様を担当しています。
そのため、圧倒的な経験値の違いが、日本人の美容師さんと外国の美容師さんとの実力の差になってきます。
また、サロンによってはブローで仕上げるよりカールアイロン(コテ)で仕上げた方が価格が高い料金体系のサロンが多いため、ブロー仕上げを求めるお客様が多いのも1つの理由です。

対策:練習あるのみ

ブロースキルに関しては近道はないでしょう。
ひたすら練習する他ありません。
具体的にどの程度のレベルが求められるかの一例を経験的にいうと、
「Sカールのクセ毛を、ストレートアイロン入れたくらいのクオリティで、まっすぐに」
できるくらいのスキルレベルが最低限必要だと感じます。

ハイトーンのカラースキルと経験不足

これは、社会の仕組み自体が全く異なることが原因だと考えられますが、日本は社会的制約が多く、あまり明るい髪色にできません。
しかし、海外では社会的制約があまりないので(日本と比較するとゆるい国が多い)ヘアカラーをコロコロ変えるお客様ブリーチ・オン・カラーのオーダーをされる方が大勢います。
ある日のお客様とのやりとり例に上げると
お客様「私、銀行で働いてるからあんまり髪色明るくできないのよねー。でも、この写真ぐらいだったらオッケー」
と言いながら見せてくれた写真はブリーチしないと出せないレベルのアッシュ系(汗)
といった感じです。
また、余談ですが、日本の美容師さんの間で近年人気が出始めたOLAPLEX(オラプレックス)などのブリーチ専門の商材も海外のカラーリストの間で人気が出た(お客様から問い合わせがあるくらい人気になった)のは日本で発売される3年以上も前からです。
※OLAPLEXはパーマにも使えますがマニアックすぎる話しになるので割愛します。笑

日本で発売になる前から海外のカラーリストの間では常識アイテム

対策:経験を積む

日本の一般的なサロンはブリーチの比率が低い傾向(海外に比べて)があるので、世界で活躍する美容師になるためには積極的に経験を積む努力が必要です。

ウィッグで練習するなどもいいと思いますが、コンテストなどにバンバン出てスキルを磨くのもおすすめの方法です。

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まとめ

日本の美容師さんが国際社会でガラパゴス化しないためには、海外でのヘアスタイルのトレンドや、文化を知っておいた方がよいかもしれません。
また、日本を訪れる外国人の方や移住してくる方も増えてくる傾向にあるので、今後のためにも引き出しは多ければ多いほどよいでしょう。
もちろん、美容師さん自身が海外旅行に行ったり、海外にいく日本人のお客様が「ファニー(奇妙)な髪型」と周りから思われてショックを受けるのを防ぐためにもグローバルな目線が必須だともいえます。

アジア人美容師

海外で美容師として活動しつつ、日本で美容関係の法人に向けて、顧問(※)としてアドバイスもしています。

※現在、新規の顧問契約はお断りさせていただいております

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