日本の美容師と海外の美容師、日本のサロンと海外のサロン
もちろん共通点もたくさんありますが、驚くことや、海外独特の「あるある」もたくさんあります。
海外で活躍する美容師さんに共感していただけるであろう、日本と海外での美容室&美容師の違いをご紹介します!
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目次
日本の美容ハサミ(シザー)への圧倒的な信頼感
日本ブランドのハサミ(シザー)は海外の美容師さんからも圧倒的な人気です。
「どこのブランドのハサミなの?」
「それでインターネットで買える?」
「今度貸して!」
などと、かなり注目度高めです。
実際、海外のカリスマ美容師さんは日本製のハサミを使ってる方も多くいます。
バリカンが早くて上手な人が多い
日本でも人気の“バーバースタイル”(ポンパドールなど)が流行し始めたのは、海外の方が数年早かったです。
その影響なのか(定かではありませんが)バリカンさばきが上手な美容師さんが多い印象があります。
美容師さんのタトゥー比率高め
国にもよると思いますが、ワンポイントのタトゥーも含めると、入っていない人より、入っている人の方が多いかもしれません。
詳しくは関連記事:「美容師さんのタトゥーはアリorナシ問題」を海外美容師が勝手に考えてみた
をご覧下さい。
アシスタントがフレンドリー
日本では、アシスタントとスタイリストの上下関係が厳しい印象ですが、海外では割とフレンドリーです。(多少上下関係はあります)
この文章を書いている今も、アシスタントからクラブに誘われたのを断って書いています。笑
(週末だけど寝坊するなよ!って内心思っています。笑)
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みんな意地でもお昼ごはん食べる
ある日
「なんで超忙しいのに、意地でもお昼ごはん食べるの?」
と聞いてみたことがあります。
すると
「え?なんで?ごはん食べれなくて働く意味って?」
的な答えが返ってきたことがあります。笑
たしかに不健康ですよね。
難しいかもしれませんが、健康のためには見習うべきなのかもしれません。
水道事情が悪い
日本ほど水道事情に恵まれた国は珍しいと痛感します。
「この水圧でカラシャンするの!?」
「水圧は良いけど、いきなり水になった!」
「いきなり出なくなった!」
など、海外では(東南アジアに限らず)よくあることです。
お客様も慣れてます。笑
価格の違いが技術・サービスと比例してるサロンが多い
安いサロンはそれなりの技術とサービス(例えば長さだけ聞かれていきなり切られるor2パターンから選ぶなど)、
高いサロンは放置タイムにワインとチーズが出てくる、など価格によって全てが全然違います。
※極端な例ですが、実際にあります
まさに、格差社会って感じです。
個人的には
“カラー中にアルコールって頭皮敏感になったりしないのかな?”
なんて、余計な心配をしてしまいます。
※私が働くサロンではワイン出してません
掃除を業者に外注するサロンが多い
日本のサロンはスタッフが徹底的に掃除をしますが、海外では清掃スタッフが別にいたり、清掃業者さんが毎日掃除しに来たりします。
(全てではなく、高級店にその傾向が強いようです)
そもそも、学生のときから”掃除は生徒がするもの!”というカルチャー自体が日本以外の国では珍しいようです。
※児童虐待じゃないの!?みたいな考え方の人もいるらしい
↑日本って生徒が掃除するって知ってた!?的な動画
ちなみに私が働くサロンでは、基本はバリバリ美容師さんが掃除してますが、週一くらいで床のクリーニングが入ります。
ヒマな時間はリラックス
フルコミッション(歩合給)のサロンは特にそうだと思いますが、
ヒマな時間は、ある程度自由な時間が取れるサロンが多いです。
少なくとも、誰もいないフロアに美容師だけが何人も立ってるという状態はあまり見かけません。
パーマは日本か韓国の美容師さんが圧倒的に上手
「この髪型なんとかして!」
と助けを求めてくるお客様で一番多いのは、他店でのパーマの失敗です。
逆に、新規の方で
“おっ!前回のパーマ上手いな!”
と思うのは、圧倒的に前回が日本人か韓国人の美容師さんのことがほとんどです。
同性愛をカミングアウトする美容師さんが多い
「中性的な美容師さんは売れる」って聞いたことありませんか?
それが要因かはわかりませんが、
国とサロンによっては、同性愛者(特に男性美容師)が多いようです。
※私はストレートですが、偏見もないですよ
※私はストレートですが、偏見もないですよ
カミングアウトされなくても、なんとなくわかりますが、オープンな方も多いです。
以前、東南アジアの某国のサロンにシャンプーだけしてもらいに行ったら「間違えてオカマバーに入ってしまったのか?」とビックリして、そのまま出てきたことがあります。
まるで新宿二丁目かのようでした。
まるで新宿二丁目かのようでした。
またヨーロッパでも、イタリア人の美容師さん(同性)に情熱的に口説かれたこともあります。笑
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まとめ
同じ美容師というお仕事でも、国と文化が違えばビックリすることばかりです。
良くも悪くも刺激的な海外美容師生活の実態ですが、海外で活躍している美容師さんの笑いのネタに、そして、
海外進出を目指す美容師さんにとって、なにかの参考になれば幸いです!
関連記事:日本の美容技術は世界で通用しないかも?3つの理由と対策とは
また、上のアイキャッチ画像を特別に書き下ろしてくれた美容師イラストレーター”takuo”さんについては
関連記事:美容室でのイジメ問題って実際のところどうなの?2つの事例と解決策
にて詳しくご紹介しています。
そちらも合わせてご覧下さい!
海外で美容師として活動しつつ、日本の美容関係の法人に向けてのアドバイスもしています。
今までに美容師として仕事、勉強を含め訪れた地域は、香港、ロンドン、パリ、上海、クアラルンプール、ニューヨーク、、、などです。旅行を含めるともはや思い出せません(笑)
その経験を踏まえて基本的に美容師さんと美容室経営者の方に向けた情報発信をしています。更新頻度は不定期で思いついたことを書くスタンスなので、たまに下らないことも書きますが暖かい気持ちでお付き合いいただけると嬉しいです。
※現在、新規の顧問契約はお断りさせていただいております