私は、かつてロンドンやニューヨーク、パリなどの大都市に美容の技術やデザインを学びに行ったこともあります。
経験上、海外に美容師として学びに行く事自体はオススメです!
ただし、行った人みんなが成長できるとは限りません。
そこで、美容留学に行ってみた方が良い人の3つの特徴と、行くのを考え直した方が良い人の1つの特徴をご紹介します。
また、後半で語学留学についても少し触れるので、是非最後までお読みください。
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目次
美容留学に向いている人の特徴
個人的には美容師さんの海外留学に賛成のスタンスなので、皆さんにおすすめしたいのですが、中でも特におすすめしたい方の特徴をご紹介します。
海外留学でしか得られない「未知なる体験」を得たい人
海外の大都市に行った経験がある方はわかると思いますが、日本の東京もニューヨークやロンドンに負けていないほどの大都市です。
当然、美容のセミナーも東京でたくさん開催されています。
もし、あなたが地方に住んでいて、得たい技術や知識がある場合は、海外の前に東京で学べないかを調べてみましょう。
わざわざ海外に行かなくても学べる環境が見つかる可能性があります。
また、日本人は海外から取り入れたものをアジア人向けにアレンジするのが得意な国民性です。
すぐに使える技術は海外で学ぶよりも東京の方が見つけやすいかもしれません。
しかし、海外でしか得られないものもあります。
それは「未知の体験」です。
「外国人美容師との交流」「外国人モデル」「英語での講義」「見慣れない街並み」、、、などなど、例を挙げるとキリがありませんが、留学には様々な「今までにない未知の体験」が待っています。
未知の体験だけでも思い出に残りますが、それだけではありません。
なんと、未知の体験で「ワクワク」している状態の人間の脳は、活性化されるとの研究結果もあるようです。
海馬を活性化させ、柔軟で前向きな脳を取り戻すアクションの一つ目は、「普段と少し違う行動をすること」。
新しい刺激が脳に入ると、海馬の回転数は急速にアップする。
「ポイントは、感動、驚き、喜びなどの感情。自分がドキドキワクワクしないことに挑戦しても、脳は刺激を感じてくれません」引用元:2010/01/07日系ウーマンオンライン
私も経験上、美容留学に行った時の事はワクワクしながら覚えているので、忘れようにも思い出の記憶とともに技術のことも鮮明に思い出す事ができます。
また、日本で同じ(ような)ものを学ぶよりも数倍の金額がかかるので、もったいなさすぎて忘れられないという心理的なプレッシャーも、ある意味で良いのかもしれません。(笑)
目的が明確な人
例えば「将来海外で働きたいから外国人の髪質や骨格に触れておきたい」「本場ロンドンのカットを生で学びたい」「パリでセンスを磨きたい」など、
目的が明確な人には美容留学をオススメします。
ただし、ひと言で美容留学といっても国によって髪型に対するカルチャーも全く違えば、同じ国でも留学先によって得意分野が全く違います。
自分の目的と、留学先、講義の内容などが合っているかどうかをしっかりと調べる必要があります。
自分にとって必要な事が判断できる人
今のあなたにとって必要な学びはなんですか?
それが明確に分かっていればいるほど、海外の美容留学は充実したものになるでしょう。
例えば、私の場合「カットの技術力向上」が必要だと考え、ヴィダルサスーンへ留学しました。(※)
そこで偶然にも「本当に必要なものは別のものだった」ことに気がついた経験があります。
※詳しくは【海外で働くまでの経緯】をご覧ください。
私のケースは特殊かもしれませんが、どちらにしろ、今の自分に必要なものが明確になっていた方が無駄な時間を過ごさずに済みます。
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海外美容留学をオススメ出来ない人の特徴とは
私は基本的には、美容留学をお勧めするスタンスですが、なかにはあまり留学に向かない方もいます。
海外に行くことがゴールの人
海外に行くことがゴール、つまり旅行のついでにちょっと勉強したいという方や、海外のサロンを見学したいだけの方には美容留学は向いていません。
留学(特に短期)の場合、カリキュラムがギッチリで遊びに行くヒマはほとんど無いと考えておいた方がいいでしょう。
見学だけが希望の方も、旅行で充分です。
気になるサロンがあったら、見学できるか聞いてみましょう。
また、海外の大都市だからといって、どのサロンも最先端というわけではありません。
日本と同じように、サロン(または個人)によって得意分野が違います。
見学だけに行く場合も、目的を明確にして下調べをされることをオススメします。
語学留学(英語)がメインの目的ならオススメはフィリピン留学
「美容技術よりも、とにかく英語力を磨きたい!」
という方には、ロンドンなどのヨーロッパよりも圧倒的にコストが安いフィリピン留学がオススメです。(しかも近い!)
私の個人的な経験から言うと、英語を使わなければ生活できない状況の中で、さらにミッチリ勉強することで英語力はメキメキ伸びます。
かつて私も海外に住み始めた頃はそうでした。
だからこそ留学という選択肢(特にフィリピン)はオススメです。
「フィリピンって東南アジアでしょ?」
「フィリピンで英語?」
という不安の声が聞こえてきそうですが、歴史的な背景から(かつてアメリカの植民地だった)英語が得意な人がほとんどで、訛り(なまり)が少ない綺麗な英語を話す方が多い国です。
※そもそも英語圏の国と言っても、例えばイギリスとアメリカとオーストラリアでは全然訛りが違う
英語がある程度できると、文字どおり世界が広がって楽しいですよ!
まとめ
まずは、ご自分が得たいものは日本でも得られるのか?
海外でしか得られないのか?をはっきりさせることが先決です。
また、海外へ留学するということは、ご自分の未来に時間とお金を投資するということです。
未来への投資から、どれほどのリターンを得られるのかをしっかり考えることも大切だと思います。
そして、目的が決まって、資金がたまったら、あとは勇気を出して飛行機に乗るだけです!
この記事が留学を志す、すべての方の参考になれば幸いです。
海外での活躍を目指す美容師さんには、下のカテゴリーの記事も参考になると思います。ぜひ合わせてご覧下さい。
カテゴリー:「日本と海外文化の違い」一覧
カテゴリー:「海外生活全般」一覧
海外で美容師として活動しつつ、日本の美容関係の法人に向けてのアドバイスもしています。
今までに美容師として仕事、勉強を含め訪れた地域は、香港、ロンドン、パリ、上海、クアラルンプール、ニューヨーク、、、などです。旅行を含めるともはや思い出せません(笑)
その経験を踏まえて基本的に美容師さんと美容室経営者の方に向けた情報発信をしています。更新頻度は不定期で思いついたことを書くスタンスなので、たまに下らないことも書きますが暖かい気持ちでお付き合いいただけると嬉しいです。
※現在、新規の顧問契約はお断りさせていただいております