海外で日本人スタイリストは余裕で稼げるってホント!?真実を教えます!

海外進出を検討しているスタイリストさんから聞かれる質問で多いのが
 
「海外で美容師って稼げますか?」
 
です。
 
美容師は、技術さえあれば、住みたい場所を世界中から選ぶことができる素晴らしい職業です。
ですが「稼げるかどうか?」となると話しは別です。
 

正直、私たち美容師の世界での収入は、個人の能力と集客力、サロンの給料体系によるところが大きいので、海外だから

「稼げます」とも「稼げません」

とも断言できないのが現状です。
 
 
 
また、国によって市場規模も、物価も人口も違うので一概に言えないという側面もあります。
 
 
 
ただし、経験上、稼げる国かどうかを見極める方法と、自分が稼げる美容師かどうかを判断する方法はあります。
 
 
※給料体系がフルコミッション(歩合制)なことを前提として説明いたします。
 
 
 

稼ぎやすい国かどうかの見極め方

 
 
 
稼ぎやすい国かどうかの話しの前に、あなたに質問があります。
 
 

日本は稼ぎやすい国ですか?

 
私の感覚では、日本は稼ぎやすい国です。
 
 
ただし、金額の額面上はですが、、、
 
というのは、日本は生活コストが高いので、
 
稼いだ金額−生活コスト=残るお金
 
の、残るお金が少ないからです。
 
海外で働くのであれば、その国の生活コストが高ければ、いくら稼いでも手元にキャッシュが残りません。
 
例を挙げると
 

・A国の美容師

年収1000万円−生活コスト1000万円=残るお金0
 
 

・B国の美容師

年収500万円−生活コスト300万円=残るお金200万円
 
 
とすると、稼げるという意味ではA国の美容師さんですが、手元にお金を残せるのはB国の美容師さんですよね?
 
 
 
上に挙げたのは極端な例ですが、ポイントは稼げる金額と生活コストの差額が大きい国をみつけるということです。
 
 
海外進出を検討している方は、求人情報誌に載っている給料だけに注目しないで、その国の平均的な生活コストも合わせて調べる必要があります。
 
 
 
また、海外では、日本食、お酒、タバコは日本より高い国も多いので、生活コストを管理する能力がないと残るお金を圧迫するので注意しましょう。
 
 
 

自分が海外で稼げる美容師か?の見極め方

 
 

あなたは今、日本で稼げていますか?

 

日本で稼げているのであれば、単純に海外でも稼げる可能性が高いでしょう。

 
しかし、稼げていなくても(サロンの状況もありますからね)新規のリターン率(戻り率)が高ければ稼げる可能性はおおいにあります。
 
日本のサロンは平均リータン率が30〜40%とのデータがあるそうですが、最低でも平均は越えておいた方がいいでしょう。(当然高ければ高いほどいいです。理由は後ほど詳しく説明します)
 
というのも、日本人美容師というだけでお客様が集まってくるほど海外は甘くないからです。
 
 
 

固定客が付くまでの流れは日本とだいたい同じ

 
 
リピート率が重要な理由にもつながりますが、基本的に固定のお客様がつくまでの流れは日本の美容室で働くのとあまり違いはありません。
 
しかも、海外で働くという事はお客様がいちどゼロになるということです。
 
 
つまり、戻り率が高ければ高いほど満足な売り上げを上げられるようになるまでのスピードが速いともいえます。
 
 
来店周期にもよりますが、最短でも3ヶ月は(人によってはもっと長く)金銭的に苦しくなることは覚悟しておいた方が良いでしょう。
 
 
 
 

まとめ

 
 
グローバル社会の今、海外(特にアジア)は美容師さんからも注目されています。
 
言い換えると、競争率は高い(今後さらに高まる)ということです。
 
 
しかも、海外に美容師として進出するということは、

地元の美容師さん、

その国で働く日本人美容師さん、

その他の国の美容師さん(特に韓国の髪型はアジアで大人気!)

ライバルになるということです。
 
 
私個人としては、海外での美容師生活にやりがいも感じてますし、収入面でも不満はありません。
(もちろんより多いに越したことはないですが!笑)
 
 
ですが、国選びと自分の能力、生活コストのバランスが上手く取れずに、海外生活に不満を抱えたまま帰国していく美容師さんたちも目にしてきました。
 
 
脅かすつもりも無いですし、むしろ、個人的なスタンスとしては海外進出推奨派です。
 
 
ですが、「海外美容師=楽して稼げる」的な考えはあまりに現実を無視しているように感じます。
近年そのようなウェブサイトよく目にしますが、そのサイトは海外求人を斡旋していませんか?
発信者のスタンスを見極めないと痛い目見ますよ!
 
 

安易な海外進出は避け、その国の経済、ご自分の能力、ライフスタイル(出費)、などなどを、しっかりと考えることを強くおすすめします。

 
この記事があなたの海外進出の一助になることを願っています。