離職率が高いサロンがコストかけずに辞めない店になる6つの方法とは

美容室経営者や、サロンマネージャーの方で、離職率の高さに悩んでいる方はいませんか?
 

ただでさえ離職率が高い業界なうえに、新卒の獲得が難しいご時世です。

必然的に人手不足は深刻化しやすい状況にあります。

 

しかも、慢性的な人手不足の影響で、人材の獲得コストは以前より上がっています。

 
そこで、コストをかけずに離職率を下げることができるアイデアをご紹介します。
 
そんな魔法のようなことが可能なのでしょうか?
 
可能なんです!
 
 
ズバリどうするかと言うと、
 
 
金銭+『非・金銭的報酬』を与えることを社員に確約する」ことで離職率を下げることができます。
 
 
 
要約すると
社員に給料+『働くうえでの付加価値』を与えましょう」ということです。
 
 
具体的には、アメリカで生まれた「トータルリワード(総合的報酬)」と呼ばれるA〜Fまでの6つの概念を意識してサロンを運営する手法です。
 

社員が欲しがる6つの『非・金銭的報酬』とは

 
ここからは新社会人の頃に抱いていた気持ちを思い出して読み進めてください。
 
 
 
A:Acknowledgement
感謝と認知:
 
「行動」を認める、「あなたがいて助かる」
 
 
 
 
B:Balance of work & life
仕事と私生活の両立:
 
暮らしを充実させる、人は何のために働くのか?
 
 
 
 
C:Culture
企業文化:
 
意見やアイディアを認め合う、風通しの良さ
 
 
 
 
D:Development
成長機会の提供:
 
成長の後押し、セミナー、研修会
 
 
 
 
E:Environment Work Place
働きやすい環境:
 
立地や居心地
 
 
 
 
F:Frame
具体的行動の明確な指示:
 
「何を」「どう」すればいいか?具体的に示す
 
 
 
 
の6つです。
 
 
 
 
ポイントは
 
このサロンを選んでよかった
 
 
このサロンでずっと働きたい
 
 
と社員に思ってもらうことが大切です。
 
 
そして、トータルリワードの面白いところは、浸透すればするほど、外からスタッフが集まってくるところです。
 
 
離職率を下げるどころか、採用につながることすら可能かもしれません。
 
 
なぜなら、今の時代、
サロン運営においてスタッフ同士の横の繋がりは無視できないものになっているからです。
 
 
その背景にはSNSの発達があります。
 
 
従業員から評判が良いサロンは、SNSの横のつながりで評判が広まり、採用につながります。
 
 
つまり、トータルリワードに注力するサロンにはSNS経由でドンドン人が集まる環境が生まれやすいのです。
※悪い評判も広まりやすくなってます。おそろしい!笑
 
 
ただ、美容師さんの中には「厳しく指導することが正義」だと信じて疑わない方も多いですよね?
 
技術職なので、ある程度は厳しさも必要ですが、行きすぎた厳しさは離職のリスクを高めます。
 
 

「昭和の美容室」からの脱却が課題

 
 
マネージャー・経営者の方にはいないと思いますが、
 
「おまえ使えない」
 
「代わりはいくらでもいる」
 
「え?風邪くらいで休むの?」
 
「おまえなんか、居ても居なくても同じ」
 
などなど、、、
(書いてるだけでアシスタント時代を思い出して暗くなってきました)
 
こんな言葉を若手スタッフにかけている社員を見かけたら要注意です!
 
ドキッとした方はいませんか?
 
人は、自分が先輩から言われた言葉を後輩にも使いがちです。
 
20年前の、美容室での働き手が山ほどいた時代ならいざ知らず、今、この発言は完全にアウトです。(離職率どころかパワハラで訴えられますよ!)
 
 
では、そのような社員を見かけたらどのようにトータルリワードの方向に流れを持って行くのがベストでしょうか?
 
 
私の経験上、
言っている方は、自分も先輩からされた事を後輩にしているだけなので悪気は無いのでしょう。
 
 
むしろ
「がんばって教育している」
「厳しくするのが後輩のため」
「私は嫌われてもいいから育ってほしい」
と思っているスタッフが多いです。
 
 
 
その想いを汲み取って、一度認めたうえでトータルリワードの方向に流れを持っていく必要があります。
 
その後、どのような言い方が適切なのか、具体的な指示を出しましょう。
 
 
つまり、あなた自身がリーダーとしてトータルリワードの
A(感謝、認知)と
F(具体的指示)を
実践しなければいけないということです。
 
 
今こそ、サロン内での「働きやすさ改革」が求められている気がします。
 
その改革を主導できるのはサロンのリーダーである、あなたしかいないかもしれません!
 
 
あなたのサロンがますます繁栄することを心から願っています!